鋼板のうえに塗装された看板/赤と白色の受光面温度 |
場所は埼玉県吉川市のJR武蔵野線に新設された吉川美南駅(2012年3月開業)から西へ徒歩7分の大規模戸建て分譲地。途中にある店らしいものはケーズデンキとローソンのみというこれからの街で、住宅はごく最近に建てられたものばかりです。同時期・同仕様で建てられた木造住宅を同じ環境下で比較調査できるメリットは大きいものでしょう。
調査概要:2012年6月8日晴れ(やや薄曇り)午前11時前後頃に太陽光を受ける面を赤外線サーモグラフィカメラで撮影。【気象観測所(埼玉:越谷)同日午前11時のデータは気温:25.9℃、風向・風速:北北西 1.4m/s ※7日前から平均気温20℃前後で推移】
調査結果からは、感覚的に黒は熱く、白・シルバーは熱くなりづらいということがある程度定量的に理解でき、温熱的見地からの材料選択や使用方法の可能性が見受けられると思いました。黒は夏に熱く、冬に暖かい、白・シルバーは熱を受けにくく明るいという特徴をどう扱うか。半分冗談な話しですがホッキョクグマ(シロクマ)の地肌が黒く、白毛(透明)2重構造という構成をヒントに住宅の温熱環境をコントロールできないかと思ったりもします。
様々な壁の受光面温度 その1 ※画像クリックで拡大 |
- 左上:黒色石積み調窯業系サイディング⇔白色大理石調窯業系サイディング
- 右上:白色エンボス窯業系サイディング⇔黒色木目調窯業系サイディング
- 左下:黒色石積み調窯業系サイディング⇔白色エンボス窯業系サイディング
- 右下:黒色石積み調窯業系サイディング⇔白色石積み調窯業系サイディング
様々な壁の受光面温度 その2 ※画像クリックで拡大 |
- 左上:茶色石積み調窯業系サイディング⇔白色エンボス窯業系サイディング
- 右上:白色エンボス窯業系サイディング⇔薄茶色エンボス窯業系サイディング
- 左下:ベージュ色石積み調窯業系サイディング⇔白色エンボス窯業系サイディング
- 右下:ページュ色左官下地吹付け塗装⇔茶色人工木羽目板
様々な屋根の受光面温度 ※画像クリックで拡大 |
- 左上:黒色エンボス薄型スレート屋根
- 右上:レンガ色スペイン風瓦屋根
- 左下:いぶし瓦屋根
- 右下:レンガ色スペイン風瓦屋根⇔素地色ガルバリウム鋼板屋根